インターフェロンフリーC型肝炎治療
注意すべき症例の治療 肝移植後のC型肝炎抗ウイルス治療
上田 佳秀
1
1京都大学 大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
移植片拒絶
,
肝炎-C型
,
肝臓移植
,
抗ウイルス剤
,
再発
,
多剤併用療法
,
免疫抑制剤
,
薬物相互作用
,
治療成績
,
術後感染症
,
Sofosbuvir
,
Daclatasvir
,
Asunaprevir
,
持続感染
Keyword:
Sofosbuvir
,
Antiviral Agents
,
Drug Interactions
,
Drug Therapy, Combination
,
Graft Rejection
,
Hepatitis C
,
Immunosuppressive Agents
,
Recurrence
,
Liver Transplantation
,
Treatment Outcome
,
BMS-790052
,
Asunaprevir
pp.1499-1504
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017027156
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肝移植後C型肝炎は進行が速く,長期予後が悪い.そのため,抗HCV治療が必要であるが,これまで行われてきたインターフェロンを含む治療法は,効果は低く拒絶反応を含めた有害事象が問題であった.最近のインターフェロンフリー治療の登場により,肝移植後C型肝炎に対する治療も劇的に変化してきている.海外からの報告では,ソホスブビルを中心としたインターフェロンフリー治療を肝移植前後に行うことにより,高い効果と安全性が示されている.今後,免疫抑制薬との薬物相互作用などの問題点を解決し,インターフェロンフリー治療を用いた標準的治療法を確立させることによって,HCV陽性肝移植例の予後の改善が期待できる.
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