透析骨症revival-その治療の展開
骨量増加を目指した治療 ビスホスホネート
風間 順一郎
1
1福島県立医科大学 腎臓高血圧内科
キーワード：
Diphosphonates
,
骨密度
,
分子構造
,
禁忌(治療)
,
慢性腎臓病
Keyword:
Diphosphonates
,
Molecular Structure
,
Bone Density
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.1637-1644
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017084631
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ビスホスホネートはもっともエビデンスに富む骨粗鬆症治療薬である.その効果は公衆衛生学的に有意なインパクトをもつ.ビスホスホネートは破骨細胞の選択的機能障害を引き起こし,骨量を増加させる.しかし,慢性腎臓病患者ではこれが骨量の増加にとどまらず副甲状腺機能亢進症の増悪を含む全身性ミネラル代謝の変調を誘発しうる.骨への蓄積に伴う副作用の発現についても研究は進んでいない.以上を勘案すれば,慢性腎臓病患者への積極的な使用は時期尚早と考えるべきであろう.
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