リハビリ・運動療法を活用した高齢腎不全患者の栄養管理
高齢腎不全・透析患者への栄養指導の実際 認知症患者
徳丸 季聡
1
1金沢大学附属病院 栄養管理部
キーワード:
果実
,
血液透析
,
食塩
,
腎不全-慢性
,
認知症
,
糖尿病-2型
,
栄養指導
Keyword:
Dementia
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Fruit
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Sodium Chloride, Dietary
pp.1535-1540
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017062114
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症例は70歳代,女性.30歳代に糖尿病を指摘され治療が開始された.60歳代より認知機能の低下を認めた.70歳代に腎機能低下のため当院に紹介となり,BMI(body mass index)30以上の肥満のため食事内容の評価および教育目的に栄養指導が開始となった.栄養管理上の問題点は,食事摂取状況の把握が困難,果物の摂取過剰,漬物の摂取過剰であった.背景に認知機能の低下があるため,指導内容は簡潔を心がけた.果物は手のひらを用いて適量を指導し,漬物は即席のピクルスに置き替える指導を行った.指導開始時と4ヵ月後を比較すると,BMIは30.1から29.6に低下した.高齢者は容易に食事摂取量が低下するため,減量をはかる場合は,栄養状態をモニタリングしながら行うことが重要である.
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