リハビリ・運動療法を活用した高齢腎不全患者の栄養管理
高齢腎不全・透析患者への栄養指導の実際 摂食・嚥下障害のある患者
安原 みずほ
1
,
漆谷 義徳
1松江赤十字病院 栄養課
キーワード:
経腸栄養
,
嚥下障害
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
栄養指導
,
摂食機能障害
,
嚥下訓練
,
嚥下食
Keyword:
Deglutition Disorders
,
Enteral Nutrition
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
pp.1503-1508
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017062109
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透析患者の脳出血発症率は高く,脳梗塞も増加傾向にある.経口摂取困難例の場合,急性期から経管栄養を行い,栄養状態を保ちながら摂食・嚥下リハビリテーションを行い,経口摂取可能になることを目指す.摂食嚥下障害に対する食事の対応で効果的なものは嚥下機能に合わせた形態調整である.嚥下しやすいようにゼリー状にしたり,とろみをつけたり,また,補助食品の利用により必要栄養量を確保する.言語聴覚士による段階的摂食訓練などにより嚥下機能は改善し,常菜食が食べられるようになることも多い.転院に際しては情報提供が重要であり,多職種連携による継続的なケアが必要である.
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