リハビリ・運動療法を活用した高齢腎不全患者の栄養管理
リハビリテーション栄養療法の考え方 高齢腎不全・透析患者への活用
黄 啓徳
1
,
若林 秀隆
1京都民医連第二中央病院 リハビリテーション部
キーワード:
栄養評価
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
リハビリテーション
,
虚弱高齢者
,
栄養管理
,
筋肉減少症
,
国際生活機能分類
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Rehabilitation
,
Nutrition Assessment
,
Frail Elderly
,
Nutrition Therapy
,
Sarcopenia
,
International Classification of Functioning, Disability and Health
pp.1495-1502
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017062108
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本稿ではリハビリテーション栄養療法の基本的な考え方を提示し,症例を提示してリハビリテーション栄養の実践的な方法を示した.高齢透析患者は,保存期からある程度たんぱく質制限があり,透析が導入されると食思不振の状態にも陥る.また,透析導入による倦怠感で不活動となり,加齢の要因も加わってサルコペニア状態となる.リハビリテーション栄養では,国際生活機能分類(ICF)で評価を行ったうえで,障害者や高齢者の機能,活動,参加を最大限発揮できるような栄養管理を行うことが重要であるが,高齢透析患者にも臨床応用の適応となりうる.そのためには,関連職種との連携は必須であり,今後,この分野でのエビデンスの早急な構築が望まれる.
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