新しいCKD-MBDの考え方-ガイドライン改訂後の対応
ガイドラインでは語れないオピニオン シナカルセト塩酸塩とインターベンションの優劣
大城戸 一郎
1
,
横山 啓太郎
1東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科
キーワード:
Calcitriol
,
骨疾患-代謝性
,
副甲状腺機能亢進症-続発性
,
心臓血管疾患
,
多剤併用療法
,
副甲状腺摘出術
,
Cinacalcet
,
慢性腎臓病
,
血管石灰化
Keyword:
Cinacalcet Hydrochloride
,
Bone Diseases, Metabolic
,
Calcitriol
,
Cardiovascular Diseases
,
Drug Therapy, Combination
,
Hyperparathyroidism, Secondary
,
Parathyroidectomy
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Vascular Calcification
pp.95-100
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013150686
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
シナカルセト塩酸塩(シナカルセト)は,二次性副甲状腺機能亢進症に対する外科的治療の患者数を減らし,内科的治療の適応範囲の拡大を担ってきている.シナカルセトは腎不全病態下で亢進した副甲状腺細胞増殖を抑制することが示されている.また,シナカルセトは二次性副甲状腺機能亢進症に伴う高代謝回転型骨障害の発症を抑制することが示された.一定期間,シナカルセトを投与しても副甲状腺ホルモン(PTH)がコントロールできなければ副甲状腺摘出術(PTx)に踏み切ることが良いと思われる.一定期間をどの程度に設定するかについては,未だ結論は出せない.
Copyright © 2013, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.