高齢者の透析導入を再考する
高齢者における慢性腎臓病の診断
高根 裕史
1
,
岡田 浩一
1埼玉医科大学 腎臓内科
キーワード:
加齢
,
血尿
,
糸球体濾過率
,
診療ガイドライン
,
慢性腎臓病
Keyword:
Aging
,
Hematuria
,
Glomerular Filtration Rate
,
Practice Guidelines as Topic
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.23-30
発行日 2016年1月10日
Published Date 2016/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016137497
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わが国では高齢化社会が急速に進行しており,高齢者人口および高齢者慢性腎臓病(CKD)患者が増加している.また透析導入患者の高齢化も進行している.腎臓は加齢に伴い構造変化として肉眼的には腎萎縮,組織学的には糸球体硬化,間質線維化,尿細管萎縮がある.機能的変化としては,加齢に伴う腎機能の低下が腎疾患による腎機能低下に重なることになる.末期腎不全へのリスクを回避するためには,これらの高齢者CKD患者の特徴および問題点を理解し,適切な診断と治療が必要となる.
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