一般内科医のための腎疾患A to Z 他科・他疾患との関連
腎臓専門医への紹介のタイミングと返信の仕方
伊藤 孝史
1
,
花田 健
1島根大学医学部附属病院 腎臓内科
キーワード:
医師
,
プライマリケア医
,
血尿
,
糸球体濾過率
,
腎臓病学
,
専門職間人間関係
,
タンパク尿
,
ヘルスマンパワー
,
重症度指標
,
紹介と相談
,
専門職の地理的配置
,
慢性腎臓病
Keyword:
Glomerular Filtration Rate
,
Health Manpower
,
Hematuria
,
Interprofessional Relations
,
Nephrology
,
Proteinuria
,
Physicians
,
Professional Practice Location
,
Referral and Consultation
,
Severity of Illness Index
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Physicians, Primary Care
pp.81-84
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014246668
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「8人に1人はCKD」と有病率が高く,国民病である.腎臓専門医の地域偏在により腎臓専門医だけでは十分な管理が行えないため,CKD管理にはかかりつけ医の参加が必要不可欠である.3ヵ月以上検尿異常が続く場合に,(1)高度蛋白尿(顕性アルブミン尿),(2)蛋白尿・血尿ともに陽性,(3)すでに腎機能が低下している場合(eGFR 50mL/分/1.73m2未満),の状態であれば腎臓専門医に紹介すべきである.CKDは,自覚症状のない早期の段階で専門医へ紹介することができれば,腎機能悪化抑制や患者の生命予後改善につながることもあり,CKD患者の紹介基準について周知徹底される必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2014