骨関節障害・CKD-MBDの概念を再考する
副甲状腺 シナカルセトの役割 不応例への対処と次世代薬への期待
田原 英樹
1
1大阪市立大学 大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学
キーワード:
Phenytoin
,
胃腸疾患
,
副甲状腺機能亢進症-続発性
,
低カルシウム血症
,
薬物相互作用
,
薬物抵抗性
,
新薬開発
,
Cinacalcet
,
慢性腎臓病
Keyword:
Cinacalcet Hydrochloride
,
Drug Interactions
,
Drug Resistance
,
Gastrointestinal Diseases
,
Hyperparathyroidism, Secondary
,
Hypocalcemia
,
Phenytoin
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Drug Discovery
pp.683-688
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015272547
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シナカルセト塩酸塩(シナカルセト)はビタミンD製剤やリン吸着薬と並んで,CKD-MBD治療に欠かせない薬剤として認識されるようになってきた.消化器症状や低カルシウム血症などの副作用が認められるが,投与方法の工夫や治療薬の投与によって副作用をしっかりと抑えられることもわかってきた.しかしながら,副作用の軽減がもたらされない症例やシナカルセト不応と考えられる症例も散見される.とくに不応例に関しては,その原因検索が重要と考えられる.現在,さらに副作用の少ない,さらに効力の増した次世代薬剤が開発中である.
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