骨関節障害・CKD-MBDの概念を再考する
骨 どのような患者に骨折が起き、どうすれば防止できるか
松尾 浩司
1
,
風間 順一郎
1新潟大学医歯学総合病院 腎・膠原病内科
キーワード:
Diphosphonates
,
Vitamin D
,
危険因子
,
骨折
,
骨粗鬆症
,
転倒・転落
,
Teriparatide
,
Raloxifene
,
慢性腎臓病
,
Denosumab
Keyword:
Denosumab
,
Accidental Falls
,
Diphosphonates
,
Osteoporosis
,
Risk Factors
,
Vitamin D
,
Teriparatide
,
Raloxifene Hydrochloride
,
Fractures, Bone
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.675-682
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015272546
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CKDが骨折の独立した危険因子であることが指摘されている.骨折リスクとして低骨密度,年齢,性別,骨折の既往,喫煙,飲酒などが知られている.CKDの場合これに加え,腎移植の既往,骨ミネラル代謝異常,代謝性アシドーシス,尿毒素,炎症性サイトカイン,ホモシステインなどが関与するとされ,その多くは直接的/間接的に骨質を劣化させていると推定される.CKDにおける骨折予防に対してはCKD-MBDの治療をベースに,骨粗鬆症に対して骨量増加作用をもつ薬剤を考慮するが,現行の治療のみでは十分であるとはいえず,新規治療の発展が望まれる.
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