体重管理が困難な透析患者への支援
体重管理困難事例への看護の挑戦! 個別性に応じた看護ケア 体液量の管理ができず、心不全を繰り返す認知症患者への看護
石川 敬子
1
,
大橋 温
,
加藤 明彦
1浜松医科大学医学部附属病院 血液浄化療法部
キーワード:
看護職-患者関係
,
血液透析
,
個性(人格)
,
心不全
,
体液
,
体重増加
,
認知症
,
糖尿病性腎症
,
看護ケア
,
患者理解
,
ドライウェイト
Keyword:
Body Fluids
,
Dementia
,
Diabetic Nephropathies
,
Heart Failure
,
Renal Dialysis
,
Individuality
,
Nurse-Patient Relations
,
Nursing Care
,
Weight Gain
pp.1611-1616
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015026896
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
体液過剰によるうっ血性心不全のため,頻回の緊急入院を要した認知症を合併した女性透析患者の1例を経験した.夫が日常生活をケアしていたが,夫自身も高齢だったため,十分な支援はできていなかった.そのため,患者に代わり体重管理をはじめとする日常生活の介護者が必要となる.今回の症例を通じ,医学的な治療だけでなく,患者の背景や余命への考え方を理解し,患者本人および家族に必要な介護を提案することの重要性を再認識させられた.今後は,急性期総合病院とサテライト透析施設が連携して患者情報を共有し,患者を長い経過でフォローしていくことが必要と思われた.
Copyright © 2014, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.