体重管理が困難な透析患者への支援
体重管理困難事例への看護の挑戦! 個別性に応じた看護ケア 自己管理見直し入院を契機として体液管理ができるようになった事例
井上 智恵
1
,
北村 美也子
,
原 将之
,
薗村 和宏
,
八田 告
1近江八幡市立総合医療センター 看護部
キーワード:
患者コンプライアンス
,
血液透析
,
減塩食
,
個性(人格)
,
自己管理
,
食塩
,
食生活
,
飲用
,
体液
,
体重増加
,
飲水行動
,
看護ケア
,
栄養指導
,
患者理解
,
ドライウェイト
Keyword:
Body Fluids
,
Diet, Sodium-Restricted
,
Drinking Behavior
,
Feeding Behavior
,
Drinking
,
Renal Dialysis
,
Individuality
,
Nursing Care
,
Patient Compliance
,
Self Care
,
Weight Gain
,
Sodium Chloride, Dietary
pp.1569-1574
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015026889
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透析患者にとって体液過剰は心血管系の負担となる.体液過剰は食塩と水分の過剰摂取により生じるが,当院では減塩指導を主とした体液管理を行っている.今回,自己管理見直し入院をきっかけに体液過剰の患者が体液管理を行えるようになった事例を経験した.塩分味覚の低下や食塩摂取と体重の変化を視覚的に説明し,丁寧に食生活を振り返ったことで,食塩摂取過多の食生活を実感することができた.食塩摂取量が管理されたなかで透析の不快感が消失したことは,減塩継続の動機づけとなった.自己管理見直し入院を効果的に活用するためには,入院前に療養生活に対する動機づけを高めておくことが重要である.
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