体重管理が困難な透析患者への支援
体重管理困難事例への看護の挑戦! 個別性に応じた看護ケア 透析療法を4回変更するも良好な体重管理が得られなかった事例
向出 美穂
1
,
竹田 正廣
1国民健康保険小松市民病院
キーワード:
看護職-患者関係
,
個性(人格)
,
食塩
,
体重増加
,
糖尿病性腎症
,
腹膜透析
,
限外濾過
,
看護ケア
,
栄養指導
,
患者理解
,
ドライウェイト
Keyword:
Diabetic Nephropathies
,
Individuality
,
Nurse-Patient Relations
,
Peritoneal Dialysis
,
Nursing Care
,
Ultrafiltration
,
Weight Gain
,
Sodium Chloride, Dietary
pp.1599-1604
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015026894
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今回,透析療法を4回変更し,さまざまな看護支援をするも良好な体重管理が得られなかった事例を経験した.患者の体重管理不良の原因は,尿量減少による水分排泄能低下やセルフマネジメント不足によるエネルギー過剰摂取,飲水量の増加であった.「病みの軌跡」で振り返ると,当初は患者と看護師の軌跡の予想は一致していたが,次第に軌跡の予想や全体計画にずれが生じていった.その理由として,医学的状態管理に伴う過去の経験,ライフスタイルや信念などの情報収集の不足があり,患者への看護支援の負の関わりもあったと推測する.それゆえ,看護師は患者の生活史や内面に関心を寄せて自己管理に必要な情報を収集し,患者の透析とともに生きる思いやセルフマネジメントへの思いを聴くことが必要であった.
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