研究
重度に至っていない視力障害を自覚する糖尿病透析患者の食事・水分・体重管理に関するセルフマネジメントの影響要因
恩幣 宏美
1
,
山崎 千穂
,
中西 啓介
,
島田 美樹子
,
佐名木 勇
1群馬大学 大学院保健学研究科
キーワード:
質問紙法
,
血液透析
,
Glycated Hemoglobin A
,
自己管理
,
食事
,
視覚障害
,
腎不全-慢性
,
体重増加
,
断面研究
,
糖尿病性腎症
,
糖尿病性網膜症
,
水
,
ロジスティックモデル
Keyword:
Cross-Sectional Studies
,
Weight Gain
,
Vision Disorders
,
Water
,
Renal Dialysis
,
Glycated Hemoglobin A
,
Kidney Failure, Chronic
,
Logistic Models
,
Diabetic Nephropathies
,
Diet
,
Diabetic Retinopathy
,
Self Care
pp.361-366
発行日 2019年8月25日
Published Date 2019/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2019391080
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重度に至っていない視力障害を自覚する糖尿病透析患者の食事・水分・体重管理に関するセルフマネジメントの影響要因について検討した。対象は、近畿圏内の10施設において、原疾患が糖尿病腎症で外来通院で血液透析を受けている患者とした。自記式質問紙調査用紙を患者212人に渡し、透析終了後に留め置き法にて2006年4月~12月までに回収を行い、有効回答であった149人を分析対象とした。その結果、視力障害群の糖尿病透析患者数は110人(男性76人、女性34人、平均年齢62.0±9.5歳)、非視力障害群は39人(男性29人、女性10人、平均年齢67.1±8.3歳)で有意差を認めた。障害に関する自己評価については、視力障害による日常生活の不便と神経障害の有無で有意差を認めた。セルフマネジメントに関する評価は、視力障害群の平均HbA1cは非視力障害群と比べて、有意に高値であった。体重増加率は有意差は認めなかった。ロジスティック回帰分析より、視力障害を自覚する糖尿病透析患者のHbA1cセルフマネジメントに関する影響要因として、年齢が抽出された。
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