バスキュラーアクセスの作製・管理・修復-標準化をふまえた個別化
動脈表在化の選択
菅原 真衣
1
,
三瀬 直文
1三井記念病院 腎臓内科
キーワード:
動静脈吻合術
,
血液透析
,
心エコー図
,
心不全
,
糖尿病性腎症
,
診療ガイドライン
,
ブラッドアクセス
Keyword:
Arteriovenous Shunt, Surgical
,
Echocardiography
,
Diabetic Nephropathies
,
Heart Failure
,
Renal Dialysis
,
Practice Guidelines as Topic
pp.181-186
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014142264
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血液透析患者のバスキュラーアクセスの第一選択は内シャント(自己血管使用内シャント;AVF)である.動脈表在化は,AVFに適した自己血管がない症例,スチール症候群,AVFによる心負荷に耐えられないと予想される症例などで選択される.動静脈短絡血流(シャント血流)は心負荷となりうるため,シャント血流を生じない動脈表在化は,低心機能症例でよく選択される.本邦のガイドラインによると,左室収縮率30~40%以下が動脈表在化を選択する目安とされているが,低心機能透析患者におけるバスキュラーアクセスのタイプと予後に関する報告は限られている.今後,さらなる検討が望まれる.
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