バスキュラーアクセスの作製・管理・修復-標準化をふまえた個別化
初回作製AVGの選択理由、形式、部位の選択
後藤 順一
1
,
三野 和宏
,
土橋 誠一郎
,
服部 優宏
,
飯田 潤一
,
久木田 和丘
1札幌北楡病院 外科
キーワード:
動静脈吻合術
,
血液透析
,
前腕
,
大腿
,
肘
,
ブラッドアクセス
,
上腕
Keyword:
Arteriovenous Shunt, Surgical
,
Arm
,
Elbow
,
Forearm
,
Renal Dialysis
,
Thigh
pp.167-172
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014142262
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バスキュラーアクセス(VA)の長期開存率は自己血管使用内シャント(AVF)がもっとも優れており,人工血管使用内シャント(AVG)にはさまざまな合併症がある.このため初回作製VAはAVFを第一にすべきである.しかし透析導入の高齢化,糖尿病の増加,肥満症の増加などでVAとして自己血管を使用できず人工血管を使用しなければならない機会が増加している.さまざまな人工血管があるが本邦ではePTFE,PU,およびPEPの3種類の人工血管が使用されており,これら特徴を熟知することは重要である.AVGの作製部位は上肢でも下肢でも可能であるが,基本はAVF同様,末梢からである.まず前腕から肘部を第一選択とし,それが不能な場合,次いで上腕,最後に大腿を選択する.
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