バスキュラーアクセスの作製・管理・修復-標準化をふまえた個別化
AVF機能不全時のAVG選択理由と形式・部位
春口 洋昭
1
1飯田橋春口クリニック
キーワード:
ポリエステル
,
Polytetrafluoroethylene
,
ポリウレタン
,
動静脈吻合術
,
血液透析
,
血管移植
,
術後感染症
,
ブラッドアクセス
,
Polyolefin
,
吻合部狭窄
Keyword:
Arteriovenous Shunt, Surgical
,
Renal Dialysis
,
Polyesters
,
Polyurethanes
,
Polytetrafluoroethylene
,
Vascular Grafting
,
PL 732
pp.173-179
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014142263
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自己血管使用内シャント(AVF)の機能低下や閉塞に対して,新たなAVFを作製できない場合,人工血管使用内シャント(AVG)が選択される.グラフトにはePTFEグラフト,ポリウレタン(PU)グラフト,polyolefin-elastomer-polyester(PEP)グラフトがある.後者二つのグラフトはセルフシーリング機能があり,術後24時間で穿刺可能である.移植部位としてはおもに上肢と大腿があるが,上肢の末梢側から移植するのが原則である.術後の管理としては,早期ではスチール症候群や感染,維持期では感染予防および,閉塞の予測が重要となる.AVGはAVFと比べて開存率がやや劣るが,適切な管理を行い,必要に応じてインターベンション治療を行うことで,満足できる開存率が得られる.
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