バスキュラーアクセスの作製・管理・修復-標準化をふまえた個別化
初回作製AVFの形式、部位の選択
深澤 瑞也
1
1山梨大学 医学部泌尿器科包括的腎代替治療部門
キーワード:
動静脈吻合術
,
血液透析
,
超音波診断
,
穿刺
,
ブラッドアクセス
,
Allenテスト
Keyword:
Arteriovenous Shunt, Surgical
,
Renal Dialysis
,
Punctures
,
Ultrasonography
pp.159-165
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014142261
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初回AVF作製の如何は患者のその後のQOLを左右する重要な因子であり,心して向かい合うべきである.穿刺可能な部位を多く得るため,またその後の狭窄等により再建を行う際に作製部位を確保するためにも前腕末梢からの作製が基本となる.肘部に作製する場合には血流過剰のリスクを十分に考え,吻合径を小さくすることが重要となる.しかし初回作製時には末梢血管が細いことが多く,吻合デザインの設計も重要となる.術前の血管評価は以前より施行されていた視診・触診・アレンテストを基本に,体表超音波検査なども加えて形態的・機能的に情報を得てから手術に臨むことが望ましい.
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