腎性貧血治療の新たな課題-ESA低反応性と鉄代謝異常
ESA低反応性の解釈と対策 ガイドラインからみたESA低反応性への対応
小松 康宏
1
1聖路加国際病院 腎臓内科
キーワード:
炎症
,
欠乏性疾患
,
造血剤
,
鉄
,
薬物反応性低下
,
予後
,
診療ガイドライン
,
貧血-腎性
,
アメリカ
,
日本
,
ヨーロッパ
Keyword:
Deficiency Diseases
,
Drug Tolerance
,
Europe
,
Inflammation
,
Hematinics
,
Japan
,
Prognosis
,
United States
,
Practice Guidelines as Topic
,
Iron
pp.1815-1821
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014077333
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ESA低反応性とは,目標ヘモグロビン濃度を達成するために,高用量のESAが必要な状態である.ESA低反応性の頻度は,定義(目標ヘモグロビン値,必要とするESA用量)によって異なる.ESA低反応性の原因は多岐にわたるが,おもな原因は鉄欠乏と炎症である.ESA低反応性患者の治療にあたっては,治療の利益と高用量ESA,鉄剤,輸血の危険とのバランスを配慮することが必要とされる.臨床的アウトカムに基づいた目標Hb値の設定と高用量ESAや鉄毒性に関する今後の研究がますます重要になっている.
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