発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014021282
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エポエチンβペゴル(C.E.R.A.)の基本の投与頻度を2週に1回とした場合のHbの動き、C.E.R.A.投与量の変化を検討した。9ヵ月間継続して経過をみることができた血液透析患者71例を対象とした。エポエチンβ、ダルベポエチンαから換算式を用いてC.E.R.A.に切換えた。Hbが目標値内に収束する傾向を示し、経時的Hb変動幅は減少した。C.E.R.A.の使用量は減少した。ヘモグロビンサイクリングの傾向を減少させ、安定化することができた。鉄動態は、フェリチンが上昇していることから、持続的な鉄剤投与により貯蔵鉄は増加したが、T-SATの上昇はごく軽度で、MCVはむしろ有意に低下していたことから、投与した鉄の量は過剰ではなかったと考えた。投与開始からMCVは低下し、透析患者にありがちな大球性貧血が改善しているという可能性が示唆された。ESAに有意に変化は認めなかった。
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