発行日 2013年8月10日
Published Date 2013/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013333182
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透析導入期の腎性貧血治療における持続性エリスロポエチン受容体活性化剤(C.E.R.A.)の有用性について検討した。C.E.R.A.を投与した82例例を対象とした。57例は遺伝子組み換えヒトエリスロポエチン(rHuEPO)の先行投与を受けていた。C.E.R.A.群はrHuEPO群と比べ、透析導入期の一時的なHbの低下は認めなかった。透析導入時のHbはC.E.R.A.群は9.6±0.5g/dLで、rHuEPO群は8.2±0.7g/dLまで低下した。透析導入時を含め導入の前後1ヵ月のHbの値は、両群間に有意差を認めた。C.E.R.A.投与量は透析導人期に増加傾向を認めたが、透析導入後の投与量は大きな変化はなく、4週に1回の投与でHbは安定した経過をたどった。
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