発行日 2014年12月10日
Published Date 2014/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015149148
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エポエチンベータペゴル(C.E.R.A.)月1回投与を6ヵ月以上行った血液透析患者21例を対象に長期成績を検討した。その結果、症例全体の月平均Hb値は9.8~10.6g/dLの範囲にあり、ほぼ目標を達成していた。症例全体のHb値とC.E.R.A.投与量を3ヵ月移動平均でみると、Hb値とC.E.R.A.の変動が標準化され推移が理解しやすくなり、C.E.R.A.の投与量変更は3ヵ月先のHb値に反映される傾向が観察された。各症例のHb値とC.E.R.A.投与量の3ヵ月移動平均では、C.E.R.A.の投与量調整によるHb値への効果発現に約3ヵ月間を要する特徴が明確に観察できた。C.E.R.A.月1回投与による緩徐なHb値コントロールで、様々な合併症やWHO PS不良例を含む血液透析患者の貧血管理が可能であることが示唆された。
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