透析modalityの多様化
HD療法の多様化 透析スケジュールの見直し 隔日透析・週4回透析
森石 みさき
1
1中島土谷クリニック
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
治療成績
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Treatment Outcome
pp.519-524
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013256433
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間欠的な週3回透析は,生体腎に比べ絶対的に透析量が足りないうえ,透析を行わない2日間によって心疾患死亡や突然死が増加するため,見直しが必要な透析スケジュールである.夜間長時間連日透析は,現在,もっとも高い透析量と臨床効果が報告されているが,経済性,安全性の担保に問題がある.隔日透析・週4回透析は比較的,容易に実現可能な頻回透析であり,中2日空けない透析によって体液管理が良好となり,患者予後を改善させる可能性がある.しかし,診療報酬上,15回目以降の人工腎臓が算定できないこと,透析回数の増加は患者の受け入れが悪いなどの問題がある.数多くの問題を解決し,隔日透析・週4回透析のエビデンスを作り上げることがわれわれに求められている.
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