透析modalityの多様化
HD療法の多様化 透析スケジュールの見直し 長時間透析
前田 兼徳
1
,
鶴田 耕一郎
,
前田 由紀
,
望月 保志
1兼愛会前田医院
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
生存率
,
治療成績
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
pp.503-510
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013256431
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先人たちの努力により,装置や水処理技術,透析液の清浄化,ダイアライザの品質改良,デバイスの生体適合性向上など,透析医療を取り巻く環境は日進月歩である.薬物療法を含む合併症対策や対症療法は確実に前進し,腎不全治療は実績を積み重ねてきた.しかし「拡散」「吸着」で過剰な尿毒素を除去し,「濾過」で除水を行うというごく単純な原理は,血液透析の黎明期から現在に至るまでの50年間でまったく変化をみていない.血液透析がまだまだ発展途上の医療であり,それゆえにこの治療法にはさらなる改善の余地や伸びしろが多く存在することを,われわれ医療従事者は改めて自覚する必要がある.透析量の上限が示されていない現段階では,少なくとも透析不足には注意を払うべきである.長時間透析のもつ臨床的意義は大きい.
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