透析modalityの多様化
HD療法の多様化 透析スケジュールの見直し 短時間頻回透析
中野 寿洋
1
,
木全 直樹
,
峰島 三千男
1東京女子医科大学附属腎臓病総合医療センター 第四内科
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
電解質
Keyword:
Electrolytes
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
pp.525-529
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013256434
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現在,本邦での透析患者のほとんどが週3回×4時間の透析を受けているが,それはこの透析様式が生命予後,患者のQOLにとってベストな選択だからであろうか.透析様式はさまざまであり,それぞれを比較検討することは重要である.頻回透析は通常の週3回の透析に比べ心血管疾患や電解質を改善するといわれるが,生存率に関わるリスクファクターの詳細は不明である.だが大切なのは溶質除去や細胞外液コントロールなどの生理学的側面に対する比較考察だけでなく,それを踏まえたうえで,患者のQOLや社会的サポートなどの透析に関わる問題に対する包括的な見方である.現在,多数の報告がなされている短時間頻回透析について,他の透析様式と比較しメリット,デメリットを概説した.
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