高齢者の腹膜透析-assisted PDの現実と可能性
高齢透析患者の生命予後、合併症、QOL、ADL HDとPD、エビデンスの整理 生命予後、合併症
森永 裕士
1
1岡山大学病院 医療情報部
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
生活の質
,
生存率
,
日常生活活動
,
腹膜透析
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Peritoneal Dialysis
,
Quality of Life
,
Survival Rate
pp.1271-1276
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017004358
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日本透析医学会統計調査委員会の調査報告では透析患者全体の5年生存率は約60%であり,PD患者の腹膜炎発症率は平均0.21回/患者・年(57.1患者・月/回),被嚢性腹膜硬化症(EPS)既往は5.3%に認められた.われわれが運営する多施設合同PDレジストリ(PDR-CS)に登録された65歳以上のPD患者113名の5年生存率は67.5%であった.海外の主要なレジストリにおけるHD,PDの5年生存率はそれぞれ40~50%台,50~60%台である.高齢透析患者の両モダリティ間の生命予後の差異に関してはcontroversialである.死因には社会的因子も影響している.
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