新しいCKD-MBDの考え方-ガイドライン改訂後の対応
ガイドラインでは語れないオピニオン 透析液のCa濃度
是枝 大輔
1
,
重松 隆
1和歌山県立医科大学 腎臓内科
キーワード:
Calcium
,
血液透析
,
骨疾患-代謝性
,
血液透析液
,
診療ガイドライン
,
慢性腎臓病
Keyword:
Bone Diseases, Metabolic
,
Renal Dialysis
,
Hemodialysis Solutions
,
Practice Guidelines as Topic
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Calcium
pp.107-111
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013150688
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透析液カルシウムは腎代替療法を実施している末期腎臓病患者におけるカルシウム(Ca)バランスに大きな影響を与える.本邦では,血液透析においてセントラルシステムを用いた施設が多く,4種類の透析液Ca濃度(2.5,2.75,3.0,3.0mEq/L)の選択があり,Caバランスにおいてもっともニュートラルなものは2.75mEq/Lである.CAPDにおいても透析液Ca濃度には4種の濃度選択がある(2.0,2.5,3.5,4.0mEq/L).現在CKD-MBD治療に関しては,ビタミンD受容体刺激薬やCa受容体作動薬,Ca含有製剤,その他のリン吸着薬といった多くの効果的治療があり,それらを総合して治療を進めていく必要がある.将来的には,どのCa濃度の透析液を使用する腎代替療法においても対応できる組み合わせとなりうる新たな治療戦略を確立する必要がある.
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