新しいCKD-MBDの考え方-ガイドライン改訂後の対応
血清P、Ca濃度の管理
谷口 正智
1
1九州大学 大学院医学研究院病態機能内科学
キーワード:
Calcitriol
,
Calcium
,
骨疾患-代謝性
,
予後
,
リン
,
診療ガイドライン
,
Cinacalcet
,
慢性腎臓病
Keyword:
Cinacalcet Hydrochloride
,
Bone Diseases, Metabolic
,
Calcitriol
,
Prognosis
,
Practice Guidelines as Topic
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Calcium
,
Phosphorus
pp.21-28
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013150676
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2012年,日本透析医学会は2006年の「透析患者における二次性副甲状腺機能亢進症治療ガイドライン」の改訂を目的として「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン」を発表した.このガイドラインでは前回ガイドラインの管理目標値についての検証を行うとともに,2006年以降,臨床応用された薬剤,すなわちシナカルセト塩酸塩,炭酸ランタンについても言及した.管理目標値の設定には,おもにわが国の統計調査データの解析結果が用いられ,エビデンスレベル向上のために従来のbaseline model以外にも,time-dependent modelやtime-average modelといった観察中の予測因子の変化をも考慮に入れた統計法が用いられた.本稿では,リン,カルシウムの管理目標値の設定根拠およびその管理法については「9分割図」を中心に解説した.
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