新しいCKD-MBDの考え方-ガイドライン改訂後の対応
副甲状腺機能の評価と管理
角田 隆俊
1
1東海大学 医学部内科学系腎内分泌代謝内科
キーワード:
生物学的マーカー
,
骨疾患-代謝性
,
副甲状腺ホルモン
,
骨組織リモデリング
,
診療ガイドライン
,
慢性腎臓病
Keyword:
Bone Diseases, Metabolic
,
Parathyroid Hormone
,
Biomarkers
,
Practice Guidelines as Topic
,
Bone Remodeling
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.29-35
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013150677
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2012年上梓された「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)の診療ガイドライン」のなかで,適正PTH値は,intact PTH(iPTH)60~240pg/mL,whole PTH 35~150pg/mLと定められた.単純な生命予後の観点からのiPTHの上限値は,300~400pg/mL程度であるが,カルシウム(Ca),リン(P)管理を適正にすること自体の生命予後を考慮した.PTHが管理目標上限値を持続して超える場合には,まずP/Ca代謝の改善,活性型ビタミンD製剤やシナカルセト塩酸塩の使用,などの内科的治療でPTHの低下をはかり,内科的治療を行っても血清P,Ca,PTHの三つの値を同時に管理目標値内に維持できない場合には,副甲状腺インターベンション治療の適応を検討する治療方針となる.
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