新しいCKD-MBDの考え方-ガイドライン改訂後の対応
副甲状腺インターベンションの適応と方法
安藤 亮一
1
,
角田 隆俊
1武蔵野赤十字病院 腎臓内科
キーワード:
Ethanol
,
骨疾患-代謝性
,
術後管理
,
術前診断
,
副甲状腺摘出術
,
診療ガイドライン
,
Cinacalcet
,
慢性腎臓病
,
経皮的エタノール注入療法
Keyword:
Cinacalcet Hydrochloride
,
Bone Diseases, Metabolic
,
Postoperative Care
,
Parathyroidectomy
,
Practice Guidelines as Topic
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Ethanol
pp.37-44
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013150678
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シナカルセト塩酸塩登場により,副甲状腺インターベンションの状況は変わった.今回のガイドラインでは,副甲状腺摘出術(PTx)を推奨の中心におき1腺腫大例の選択肢として経皮的エタノール注入療法(PEIT)を位置づけている.PTxは内科的治療に抵抗する高度の二次性副甲状腺機能亢進症が適応で,intact PTH 500pg/mLを超える,あるいは,内科的治療でリン,カルシウムのコントロールが困難な場合が適応となるのは,以前と変わりない.シナカルセト塩酸塩と一部適応が重複するが,両者の効果を比較したエビデンスはないため,治療選択は患者の希望や全身状態に応じて,症例ごとに検討する.ただし,シナカルセト塩酸塩による治療に抵抗性がみられる場合や,副作用などで効果が不十分となる場合は,副甲状腺インターベンションを考慮すべきである.
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