維持透析患者の消化管疾患-症状からみた傾向と対策
消化管手術における周術期の患者管理
久木田 和丘
1
,
後藤 順一
,
土橋 誠一郎
,
飯田 潤一
,
服部 優宏
,
星野 拓磨
1北楡会札幌北楡病院 外科
キーワード:
血液透析
,
術後管理
,
術前管理
,
消化器外科
,
腎不全-慢性
,
栄養管理
,
血液浄化法
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Preoperative Care
,
Postoperative Care
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Nutrition Therapy
pp.213-218
発行日 2013年2月10日
Published Date 2013/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013135080
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近年,透析患者の消化管手術において,緊急手術では原疾患により致命的となる症例もあるが,待機手術では比較的安全に施行が可能となってきた.周術期の管理として栄養不良の症例には,中心静脈栄養を行う必要もある.周術期の血液浄化において抗凝固薬はメシル酸ナファモスタットを用い,血液透析あるいは血液透析濾過を行う.術前は連日の血液浄化は必ずしも必要ではなく,前日の1回で問題はない.いわゆるmajor surgeryにおいては循環系の安定の意味で術後1週間は血液透析濾過を行う.緊急手術の場合,手術準備中に3時間程度の血液浄化を行い,検査データを改善させる.
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