発行日 2001年10月20日
Published Date 2001/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002109952
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大腿骨頸部骨折22例(男7例,女15例,平均70.6歳).平均透析期間は6.8年で,人工骨頭置換術6例,スクリュー固定2例,compression hip screw固定12例,Ender釘2例であった.全例で術中の全身状態悪化は回避できた.術中一過性の血圧低下は3例で,術後に輸血を要したのは15例であった.受傷前歩行可能であった18例のうち13例は術後歩行可能となり,2例は立位可能,3例は車椅子使用となった.術後6ヵ月以内の入院中死亡が3例で,循環器障害悪化2例,誤嚥1例であった.平均手術時間及び出血量は人工骨頭置換術が95分,350gで,他の骨接合術は65分,180gであった.合併症は3例に認め,骨癒合不全による再手術が1例,転倒による人工骨頭の脱臼が1例,術後表層感染が人工骨頭置換術の1例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2001