特集 大腸Ⅱc─革命のその後
Ⅰ.大腸Ⅱcの臨床のあゆみと現状
工藤 進英
1
,
一政 克朗
1
,
望月 健一
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
大腸Ⅱc
,
臨床病理学的特徴
,
早期大腸癌
,
人工知能
,
遺伝子発現
Keyword:
大腸Ⅱc
,
臨床病理学的特徴
,
早期大腸癌
,
人工知能
,
遺伝子発現
pp.343-352
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000632
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X線診断と内視鏡診断による早期癌診断のスパイラルアップのなかで“幻の癌”とされた大腸Ⅱc病変が発見されたのが1977年のことである.その後,筆者らは数多くの大腸Ⅱc病変を発見し,陥凹型腫瘍こそが大腸癌発育のメインルートと唱え,これにde novo癌としての位置付けを与えた.『早期大腸癌』の発刊や「大腸Ⅱc研究会」の立ち上げにより,大腸Ⅱc病変の実態と本質に迫りⅡcの重要性の啓蒙に努めてきた.ここでは筆者らが中心となり取り組んできた人工知能や遺伝子解析といった最新の知見も交えて,大腸Ⅱcのこれまでの歴史を振り返る.
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