特集 図説 胃と腸用語集2012
分類・定義
pit pattern 診断
山野 泰穂
1
1秋田赤十字病院消化器病センター
キーワード:
拡大内視鏡診断
Keyword:
拡大内視鏡診断
pp.863-864
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113431
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pit patternとは大腸表面にある上皮腺管開口部(pit)の集まりをひとつのパターンとして認識したものであるが,実際には腺管開口部ばかりではないこともある.したがって正しくは“表面微細構造”と表現するのがよいのであろうが,これらもすべて含めて“pit pattern”という言葉で総称している.
pit pattern診断の礎は小坂1)による切除後の固定標本に対する実体顕微鏡観察に始まり,病変により表面構造パターンが異なることが示された2)3).これらの知見をもとに生体内での拡大観察の試みがなされ,1993年にzoom式拡大内視鏡CF-200Z(オリンパス社製)の出現により生体内でも観察することが可能となった.
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