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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
食道
診断
超拡大内視鏡
Diagnosis of Esophageal Squamous Cell Carcinoma Using Endocytoscopy
郷田 憲一
1
,
入澤 篤志
1
1獨協医科大学医学部内科学(消化器)講座
pp.562
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202332
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超拡大内視鏡(Endocyto)は最大倍率520倍の拡大機能を有し,内視鏡施行中に生体内でHE染色を施した病理組織像に匹敵する細胞レベルの内視鏡像が得られる.その観察に際し,食道上皮の細胞核・細胞質を染色する必要があり1),焦点距離が極めて近いため,スコープの先端を食道表面に接触させて観察する.
染色液として,0.05%クリスタルバイオレット(crystal violet ; CV)と1%メチレンブルー(methylene blue ; MB)の混合液1)または1% MB単独が使用されている.しかし,海外においてCVとMBの発癌性を指摘する報告があり,CVに関しては本邦での製造が中止された.このような状況を鑑み,食道扁平上皮癌に対するEndocytoにトルイジンブルー染色を用いている施設もある2).
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