特集 大腸内視鏡の話題─機器と挿入法
V.挿入困難例への対応─私はこうしている(4)医療側・患者側の要因から考える対応
藤井 隆広
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1藤井隆広クリニック
キーワード:
大腸内視鏡
,
挿入困難例
,
腸管癒着
,
long colon
,
内視鏡機種
Keyword:
大腸内視鏡
,
挿入困難例
,
腸管癒着
,
long colon
,
内視鏡機種
pp.597-600
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000277
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挿入困難例を苦痛なく盲腸まで挿入するためには,S状結腸のさまざまな形状を理解しながら,送気を最小限に抑え,体位変換や腹壁圧迫,症例に応じた内視鏡機種の選択などが大切である.とくに全大腸内視鏡検査(TCS)が未情報の初回検査例では,すべてを挿入困難例として対処すること,2回目以降のリピーターにおける挿入困難例については,過去の検査情報を把握したうえで,慎重な挿入を心がけることにある.そのためにもTCSの情報記録をカルテ内に残すことは,次の検査に向けた対策として必要不可欠である.その情報とは,内視鏡の挿入形状や挿入時間,苦痛度,挿入困難な理由・原因などであり,これらの情報をカルテに記録しておくことも挿入困難例の対策としてルーチン化しておく必要がある.
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