特集 原因不明消化管出血(OGIB)
Ⅸ.小腸血管性病変に対するポリドカノール局注法の実際
國原 紗代子
1
,
岡 志郎
2
,
田中 信治
1
,
飯尾 澄夫
2
,
壷井 章克
2
,
大谷 一郎
2
,
茶山 一彰
2
1広島大学病院内視鏡診療科
2広島大学病院消化器・代謝内科
キーワード:
小腸血管性病変
,
原因不明消化管出血
,
バルーン内視鏡
,
ポリドカノール局注法
,
再出血
Keyword:
小腸血管性病変
,
原因不明消化管出血
,
バルーン内視鏡
,
ポリドカノール局注法
,
再出血
pp.371-374
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000375
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小腸血管性病変は原因不明消化管出血の原因として頻度の高い病変の一つである.とくに高齢者や抗血栓薬内服歴,基礎疾患として心血管疾患,肝硬変,慢性腎不全を有する場合には注意が必要である.小腸血管性病変に対する治療法として,内視鏡治療,IVR,外科手術などがあるが,バルーン内視鏡下ポリドカノール局注法(PDI)は,簡便で安全性が高い治療法である.PDI のおもな適応は,angioectasia(矢野・山本分類Type 1)と海綿状血管腫である.また,PDI は補助療法としてType 2 やType 3 の病変にも有用である.
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