特集 原因不明消化管出血(OGIB)
Ⅲ.患者背景と病歴から組み立てるOGIBの診断戦略(2)透析患者のOGIB
細江 直樹
1
,
林 由紀恵
2
,
牟田口 真
1
,
高林 馨
1
,
長沼 誠
2
,
緒方 晴彦
1
,
金井 隆典
2
1慶應義塾大学医学部内視鏡センター
2慶應義塾大学医学部消化器内科
キーワード:
原因不明の消化管出血
,
カプセル内視鏡
,
バルーン小腸内視鏡
,
血管異形成
,
血液透析
Keyword:
原因不明の消化管出血
,
カプセル内視鏡
,
バルーン小腸内視鏡
,
血管異形成
,
血液透析
pp.331-333
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000367
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透析患者において消化管出血は主要な合併症であり,尿毒症による血小板機能異常や,血液透析における間欠的な抗凝固薬の使用が原因と考えられている.透析患者,慢性腎臓病では小腸病変の頻度が高く,小腸出血の再出血のリスク因子となりうる.また,出血が遷延したり,出血症状が強く出ることがあり,微小な病変であっても原因不明の消化管出血(obscure gastrointestinal bleeding;OGIB)の原因となりうるため注意が必要である.
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