特集 小腸疾患に対する最新の内視鏡臨床
4.OGIBの定義の変遷
中村 哲也
1
1獨協学園姫路高等教育研究機構 先端医療研究センター
キーワード:
原因不明消化管出血
,
カプセル内視鏡
,
ダブルバルーン内視鏡
,
中部消化管出血
,
小腸出血
Keyword:
原因不明消化管出血
,
カプセル内視鏡
,
ダブルバルーン内視鏡
,
中部消化管出血
,
小腸出血
pp.1497-1502
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003256
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欧米におけるOGIB (obscure gastrointestinal bleeding)の定義は2000年に定められ,小腸検査法の発展と普及により変遷している.日本でOGIBは原因不明消化管出血と訳され,2010年に「上部および下部消化管内視鏡検査を行っても原因不明の消化管出血」と定義された.それは再発または持続する下血や血便などの可視的出血がみられる顕在性(Overt)(①ongoing,②previous)と,再発または持続する鉄欠乏性貧血(IDA)および/または便潜血検査(FOBT)陽性の潜在性(Occult)に分類される.この定義は,小腸カプセル内視鏡の保険適用と密接に関連していて変化していない.OGIBの定義は,欧米と日本で全く異なるため注意が必要である.
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