特集 早期大腸癌内視鏡治療後の転移再発と予後
Ⅴ.症例(1)リンパ節再発をきたした粘膜内癌と診断された直腸LST 病変の1 例
光吉 優貴
1
,
斎藤 彰一
1
,
岸原 輝仁
1
,
井出 大資
1
,
千野 晶子
1
,
五十嵐 正広
1
,
藤本 佳也
2
,
河内 洋
3
1がん研有明病院下部消化管内科
2がん研有明病院大腸外科
3がん研有明病院病理部
キーワード:
内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)
,
側方発育型腫瘍(LST)
,
粘膜内癌
,
リンパ節転移
Keyword:
内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)
,
側方発育型腫瘍(LST)
,
粘膜内癌
,
リンパ節転移
pp.263-266
発行日 2019年5月20日
Published Date 2019/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000342
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症例は76 歳,女性.血便精査にて下部消化管内視鏡検査を施行した.直腸下部主体の約150mm 大の巨大なlaterally spreading tumor (LST)を認め,endoscopic submucosal dissection(ESD)を施行した.病理診断はLST-G(granular),150×100mm,adenocarcinoma( tub1-tub2) with tubularadenoma with moderate-severe atypia,Tis(M),ly(-),v(-),HM0,VM0 の結果であった.術後2 年目のCT 検査にて直腸間膜内に7 mm 大のリンパ節腫大を認めた.リンパ節再発と診断し,腹腔鏡下補助超低位前方切除術を施行した.本症例は病変が巨大であり,切り出しを5 mm 間隔にて施行している.それにより粘膜下層(SM)浸潤部位を切り出せなかった可能性がある.
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