特集 早期大腸癌内視鏡治療後の転移再発と予後
Ⅳ.内視鏡治療後の至適サーベイランスについて
堀田 欣一
1
,
今井 健一郎
1
,
伊藤 紗代
1
,
岸田 圭弘
1
,
吉田 将雄
1
,
川田 登
1
,
滝沢 耕平
1
,
角嶋 直美
1
,
小野 裕之
1
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
キーワード:
早期大腸癌
,
内視鏡治療
,
サーベイランス
,
局所再発
,
異時性大腸癌
Keyword:
早期大腸癌
,
内視鏡治療
,
サーベイランス
,
局所再発
,
異時性大腸癌
pp.257-262
発行日 2019年5月20日
Published Date 2019/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000341
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早期大腸癌内視鏡治療後には局所再発,異時性大腸癌の早期発見のために適正なサーベイランスを行うことが必要である.初回,大腸内視鏡において盲腸未到達,腸管洗浄不良,観察不十分などのエピソードがあった場合には短期間で再検することが望ましい.質の高い検査が完了後,以下のサーベイランスを実施する.Tis 癌完全切除後はadvanced adenoma よりもさらに高リスクであり,1 年後の大腸内視鏡によるサーベイランスが望ましい.T1 癌においては大腸内視鏡に加えて画像診断や腫瘍マーカーを追加することが必要である.分割切除後は局所再発のリスクが20%前後と高く,6 カ月前後での大腸内視鏡によるサーベイランスが望ましい.
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