特集 腸管感染症
Ⅱ.各論
(7)アメーバ感染症
高雄 暁成
1
,
小泉 浩一
1
,
田畑 拓久
2
,
柴田 理美
1
,
桑田 剛
1
,
服部 公昭
1
,
堀口 慎一郎
3
1がん・感染症センター都立駒込病院消化器内科
2がん・感染症センター都立駒込病院内視鏡科
3がん・感染症センター都立駒込病院病理科
キーワード:
アメーバ感染症
,
アメーバ性大腸炎
,
赤痢アメーバ
,
Entamoeba histolytica
,
メトロニダゾール
Keyword:
アメーバ感染症
,
アメーバ性大腸炎
,
赤痢アメーバ
,
Entamoeba histolytica
,
メトロニダゾール
pp.181-185
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000323
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アメーバ性大腸炎は赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)の感染によって発症し,腹痛や粘血便などをきたし,慢性の経過をたどることが多い.近年では男性同性愛者間での性感染症として増加傾向にあり,検診発見例や無症候例も増加している.内視鏡的には盲腸や直腸を好発部位とする紅暈を伴うびらん・潰瘍,汚い白苔の付着が特徴である.治療としてはメトロニダゾールが著効するため,潰瘍性大腸炎などの他疾患との鑑別が重要である.
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