特集 腸管感染症
Ⅱ.各論
(6)寄生虫・原虫(アメーバ以外)感染症の特徴
遠藤 克哉
1
,
梅村 賢
2
,
野村 栄樹
3
1東北医科薬科大学病院消化器内科
2みやぎ県南中核病院消化器内科
3仙台市立病院消化器内科
キーワード:
裂頭条虫症
,
糞線虫症
,
アニサキス症
,
日本住血吸虫症
Keyword:
裂頭条虫症
,
糞線虫症
,
アニサキス症
,
日本住血吸虫症
pp.174-180
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000322
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寄生虫(広義の寄生虫)は原虫と蠕虫(狭義の寄生虫)に分類される.原虫は単細胞生物であり,代表的な腸管感染症として赤痢アメーバ症がある.蠕虫は多細胞生物であり,代表的な腸管感染症として,広節裂頭条虫症,日本海裂頭条虫症,糞線虫症,アニサキス症,日本住血吸虫症などがある.これらの寄生虫感染症は,いずれも特徴的な病歴・生活歴を示すため,診療に当たっては問診がきわめて重要な意義をもつ.また寄生虫を特定する特異的診断法と駆虫治療法について熟知しておくことが重要である.
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