TOPICS ─文献紹介〈腫瘍関連〉
4~9mmの大腸ポリープを対象としたコールドスネアポリペクトミーとホットスネアポリペクトミーの完全切除割合の比較:多施設ランダム化比較試験(CRESCENT study)〔Review from ─ Gut 2018;67:1950-1957〕
河村 卓二
1
,
竹内 洋司
2
,
淺井 哲
3
,
横田 勲
4
,
赤峰 瑛介
3
,
加藤 穣
2
,
赤松 拓司
5
,
多田 和弘
6
,
米田 頼晃
7
,
岩館 峰雄
8
,
川上 研
9
,
西川 倫子
10
,
渡邉 大輔
11
,
山内 淳嗣
12
,
深田 憲将
13
,
島谷 昌明
13
,
大井 充
11
,
藤田 光一
10
,
佐野 寧
8
,
樫田 博史
7
,
廣瀬 哲
6
,
岩上 裕吉
5
,
上堂 文也
2
,
手良向 聡
4
,
田中 聖人
1,14
1京都第二赤十字病院消化器内科
2大阪国際がんセンター消化管内科
3多根総合病院消化器内科
4京都府立医科大学生物統計学
5日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科
6ベルランド総合病院消化器内科
7近畿大学消化器内科
8佐野病院消化器センター
9大阪医科大学第二内科
10淀川キリスト教病院消化器内科
11神戸大学消化器内科
12北野病院消化器内科
13関西医科大学第三内科
14京都第二赤十字病院医療情報室
キーワード:
コールドスネアポリペクトミー
,
大腸ポリープ
,
完全切除割合
,
大腸内視鏡
,
大腸癌
Keyword:
コールドスネアポリペクトミー
,
大腸ポリープ
,
完全切除割合
,
大腸内視鏡
,
大腸癌
pp.186-188
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000324
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内視鏡的に大腸の腺腫性ポリープを切除することにより将来的な大腸癌を予防できるといわれており,内視鏡的大腸ポリープ切除術は世界中で広く行われている.従来はスネアでポリープの根部を絞扼し通電を行ったうえで切除する方法(ホットスネアポリペクトミー;HSP)が慣例的に多く用いられてきた.近年,通電を使用せずにポリープを切除するコールドスネアポリペクトミー(CSP)の簡便性と安全性が評価され,小さなポリープについてはCSP を用いて切除することも多くなってきている.しかしながらCSP は通電せずに切除を行うため,切除断端の焼灼効果が期待できず,従来の方法と比べて完全切除割合が劣ることが懸念された.そこで今回,筆者らは4~9 mm の大腸ポリープを対象として,CSP とHSPの完全切除割合を比較する多施設共同ランダム化比較試験を企画した.
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