特集 大腸内分泌細胞腫瘍─WHOの考え方と日本の考え方
Ⅵ.虫垂杯細胞カルチノイド(1)病理診断
田邉 寛
1
,
岩下 明德
1
,
太田 敦子
1
,
原岡 誠司
1
1福岡大学筑紫病院病理部
キーワード:
虫垂杯細胞カルチノイド
,
臨床病理
,
概念と組織発生
,
悪性度
Keyword:
虫垂杯細胞カルチノイド
,
臨床病理
,
概念と組織発生
,
悪性度
pp.75-80
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000300
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杯細胞カルチノイドはおもに虫垂に発生し,組織学的にカルチノイド類似像と腺癌類似像の両方を呈する腫瘍である.特徴的な臨床病理像を呈するため,その診断については比較的容易と推測されるが,本腫瘍における概念や組織発生などについてはさまざまな意見がある.本腫瘍の悪性度は通常の腺癌と同様と考えられ,したがってわれわれは本腫瘍をカルチノイドの一亜型とするより,腺癌の一亜型とすべきと考える.
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