TOPICS ─文献紹介〈腫瘍関連*〉
大腸 T1 癌内視鏡摘除後の追加腸切除の選択に,人工知能が有用となる可能性〔Review from ─ Endoscopy 2018;50:230-240〕
一政 克朗
1
,
工藤 進英
1
,
森 悠一
1
,
三澤 将史
1
,
神山 勇太
1
,
工藤 豊樹
1
,
林 武雅
1
,
若村 邦彦
1
,
石田 文生
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
大腸T1癌
,
内視鏡摘除
,
追加腸切除
,
治療戦略
,
リンパ節転移
Keyword:
大腸T1癌
,
内視鏡摘除
,
追加腸切除
,
治療戦略
,
リンパ節転移
pp.614-617
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000282
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
大腸T1癌は約10%にリンパ節転移を認めるため,それらに対しては内視鏡治療に加え,リンパ節郭清を伴う外科手術が根治条件となる.そこで,どの症例に外科手術を行うかという判断が 必要となる.現行の「大腸癌治療ガイドライン(2016年版)」では,内視鏡治療された病変の病 理学的検索において,1粘膜下層浸潤度1,000μm以上,2脈管侵襲陽性,3低分化腺癌,印環細胞癌,粘液癌,4浸潤先進部の簇出grade 2 or 3,がリンパ節転移のリスク因子であり,いずれか一因子以上を認めるものは追加で外科手術を考慮す べきとされている3).いずれも認めないものはリンパ節転移のリスクは低く,内視鏡治療にて根治と判断される.
Copyright © 2018, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.