特集 大腸内視鏡の話題─機器と挿入法
V.挿入困難例への対応─私はこうしている(3)挿入困難原因に応じた対策
迎 美幸
1
1北里大学医学部消化器内科学
キーワード:
大腸内視鏡検査
,
大腸内視鏡挿入困難
,
挿入困難原因
,
内視鏡機種
,
事前情報
Keyword:
大腸内視鏡検査
,
大腸内視鏡挿入困難
,
挿入困難原因
,
内視鏡機種
,
事前情報
pp.594-596
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000276
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大腸内視鏡(CS)の挿入困難は,10%近くの被検者に認めるとされる.挿入困難の原因として,大腸の過長,強い屈曲,憩室,癒着,挿入時の疼痛,送気過多,肥満,腸管の緊張低下や痙縮,腹 直筋や腸腰筋などの筋力低下,内臓下垂,腸間膜遺残症による腸管の固定不良等がある.自験例の検討でも,大腸の過長や癒着,強い屈曲等が,挿入困難のおもな原因であった.CSの挿入困難に対する対策として,事前に個々の被検者に関する情報収集を行い,適切な内視鏡機種を選択す ることを重要視している.そこで本稿では,挿入困難の原因に応じた具体的な対策と,検査前情報 収集の重要性について述べる.
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