カプセル・バルーン内視鏡の新展開
[バルーン内視鏡編]大腸挿入困難、治療困難例への応用 挿入困難例に対する応用
堀田 欣一
1
,
今井 健一郎
,
山口 裕一郎
,
田中 雅樹
,
角嶋 直美
,
滝沢 耕平
,
松林 宏行
,
小野 裕之
1静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
多施設共同研究
,
ランダム化比較試験
,
ダブルバルーン小腸内視鏡法
Keyword:
Colonoscopy
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Multicenter Studies as Topic
,
Double-Balloon Enteroscopy
pp.597-602
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014064988
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大腸内視鏡挿入困難例に対するバルーン内視鏡の有用性が報告されるようになった.腹部・骨盤手術後,腸管癒着,結腸過長などが良い適応である.われわれは大腸内視鏡挿入不能例を対象としたダブルバルーン内視鏡の有用性に関する多施設共同前向き試験を実施した.盲腸到達率は100%(110/110),盲腸到達時間中央値は12分であった.苦痛は軽度で,偶発症は粘膜裂創を1%に認めたのみであった.バルーン内視鏡は大腸内視鏡挿入不能例において,安全かつ確実に盲腸挿入が得られる方法である.
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