特集 大腸内視鏡の話題─機器と挿入法
I.挿入の基本(3)極細径スコープ(オリンパス PCF-PQ260)
津田 純郎
1
1医療法人社団進英会京都内視鏡クリニック
キーワード:
大腸内視鏡挿入法
,
極細径大腸内視鏡
,
PCF-PQ260
,
受動湾曲
,
高伝達挿入部
Keyword:
大腸内視鏡挿入法
,
極細径大腸内視鏡
,
PCF-PQ260
,
受動湾曲
,
高伝達挿入部
pp.536-542
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000264
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オリンパス社製のPCF-PQ260は,シャフト径9.2mmという極細の内視鏡だが,細いシャフトの長所を活かしたうえで,その欠点を補うために装備された受動湾曲と高伝達挿入部の機能により,深部大腸への挿入を可能にした.その 特徴を簡単に紹介した.大腸内視鏡挿入は,挿入の基本事項に従い,挿入の補助手段を用いて行う.挿入の基本事項には,送気をできるかぎり避ける,ひだは内視鏡先端でかきわけて進む,腸管を過伸展させるプッシュはできるかぎり避ける,内視鏡シャフトの特 性を利用する,内視鏡のたわみを認識し対処する,内視鏡操作はゆっくり行う,そして,危険を避ける挿入がある.挿入の補助手段には用手圧迫,体位変換,被検者の呼吸,潤滑剤などが挙げられる.PCF-PQ260の挿入の基本も他の大腸内視鏡を用いる場合と同じであるが,より上手にPCF-PQ260 を使いこなすた めのコツを含めて解説した.
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