特集 炎症性腸疾患の粘膜治癒を考える
Ⅱ.各論 (2)クローン病の画像診断modality a.バリウムX 線造影
江﨑 幹宏
1,2
1佐賀大学医学部附属病院光学医療診療部
2九州大学大学院病態機能内科学
キーワード:
クローン病
,
X線造影検査
,
腸管合併症
,
活動性評価
,
術後再発
Keyword:
クローン病
,
X線造影検査
,
腸管合併症
,
活動性評価
,
術後再発
pp.347-351
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000218
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クローン病(CD)診療におけるX 線造影検査の臨床的意義について再考した.全消化管に病変を形成しうるCD では,消化管を包括的に評価する必要がある.一方,CD は腸管狭窄,瘻孔,膿瘍形成などの腸管合併症や肛門病変も高率に合併するため,内視鏡検査が困難となる症例が少なくない.このようなCD の消化管評価においてX 線造影検査は有用性が高いと考えられるが,X 線被曝の問題がある.X 線被曝がなく,同様に消化管病変の包括的評価が可能とされるMRenterography などのcross-sectional imaging と有用性について比較検証する必要がある.
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